はこ

用途: 個人住宅
場所: 広島県広島市
構造: 木造 2階 +離れ
設計: (総合) kufu (構造) DN-Archi

photo by Koji Fujii

小高い山の中腹にある計画地内には、過去の造成工事により作られた既存石積擁壁が在り約4mもの段差を有していた。
このいわゆる崖地に対しては、”周囲に丁度いいサイズ”の箱型を僅かにずらしながら積み重ねる方法を選択した。
擁壁に対しても生活の中の存在としても互いに寄添えるサイズの箱型を積層させることで、来訪者に圧迫感を抱かせることなく、一連の雛壇形状が上部へと導いてくれる。
計画地の特性上ほぼ全方位に向けて開くことが出来ると分かったとき、超絶的に居心地がいい食事の場を中心に作ろうと考えた。
空間のズレにより随所に生まれた隙間から、街・山・空が見えるように抜けを作り、その風景がキッチンやダイニングと繋がっていく。
開放的で求心力のある家族のシーンを創った。